AI議事録ツールのおすすめは、日本語精度で選ぶならNotta、無料で始めるならCLOVA NoteかNotebookLMだ。筆者が同じ会議音声を7つのツールに読み込ませて精度を比較した結果、日本語の認識精度・要約の質・料金のバランスでNottaが総合1位だった。用途別のおすすめも含め、2026年最新の比較結果をまとめた。
AI議事録自動作成ツール7選|比較表【2026年最新】
まずは7つのAI議事録自動作成ツールを一覧で比較する。同じ60分の社内会議(日本語)の録音データで精度検証を行った結果だ。
| ツール名 | 月額料金 | 無料プラン | 日本語精度 | Zoom連携 | 要約機能 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Notta | 1,317円〜 | 月120分 | ★★★★★ | ○ | ○ | ★★★★★ |
| CLOVA Note | 無料 | 完全無料 | ★★★★☆ | × | ○ | ★★★★☆ |
| AI GIJIROKU | 1,500円〜 | なし | ★★★★★ | ○ | ○ | ★★★★☆ |
| tl;dv | $18〜 | 無制限録画 | ★★★☆☆ | ○ | ○ | ★★★★☆ |
| Otter.ai | $8.33〜 | 月300分 | ★★☆☆☆ | ○ | ○ | ★★★☆☆ |
| Fireflies.ai | $10〜 | 月800分 | ★★★☆☆ | ○ | ○ | ★★★★☆ |
| NotebookLM | 無料 | 完全無料 | ★★★★☆ | × | ○ | ★★★★☆ |
結論から言うと、日本語の会議なら「Notta」か「AI GIJIROKU」の二択だ。無料で試したいなら「CLOVA Note」か「NotebookLM」がいい。英語メインの会議なら「Otter.ai」一択。この比較表だけで選べる人は、各ツールの詳細レビューまで飛ばしてOKだ。
なお、AI文字起こしツールの比較も別記事でまとめているので、議事録に限らず文字起こし全般を探している人はそちらも参考にしてほしい。
各ツール詳細レビュー|同じ会議音声で精度を比較
ここからは各ツールを実際に使った詳細レビューだ。60分の社内定例会議(参加者4名・日本語)の録音を使い、同じ条件で比較している。
1. Notta|日本語特化で総合力No.1
Nottaは日本発のAI文字起こし・議事録サービス。日本語に最適化されたAIエンジンを搭載しており、固有名詞や業界用語の認識精度が他ツールより明らかに高かった。
良かった点:
- 日本語の認識精度が体感95%以上。専門用語も正確に拾う
- 話者分離の精度が高く、「誰が何を言ったか」が正確
- Zoom・Teams・Google Meetとワンクリック連携。会議に自動参加して録音してくれる
- AI要約が日本語で自然。アクションアイテムの抽出も正確
気になった点:
- 無料プランは月120分まで。週1〜2回の会議なら足りるが、毎日使うなら有料プラン必須
- 有料プランでも文字数制限がある(プランによる)
- オフライン利用不可。ネット環境が必須
こんな人におすすめ:日本語の会議がメインで、精度を最優先したい人。営業会議やクライアントとの打ち合わせなど、聞き漏らしが許されない場面に最適。AI営業ツールと組み合わせれば、商談の議事録から提案書作成まで一気通貫で効率化できる。
2. CLOVA Note(LINE)|完全無料で日本語精度も高い
LINEのAI技術を活用したCLOVA Noteは、完全無料で使える議事録ツールだ。スマホアプリで録音するだけで文字起こしと要約を自動生成してくれる。
良かった点:
- 完全無料。時間制限もなし
- 日本語の認識精度が無料ツールとしてはトップクラス
- スマホアプリが使いやすい。対面会議でスマホを置くだけでOK
- 話者分離にも対応(最大10人まで)
気になった点:
- Zoom・Teams連携がない。対面会議向け
- PCブラウザ版がなく、スマホアプリのみ
- エクスポート形式が限られる(テキストのみ)
こんな人におすすめ:対面会議が多い人、まずは無料で試したい人。会議室にスマホを置くだけで議事録が完成する手軽さは魅力的だ。
3. AI GIJIROKU(オルツ)|リアルタイム字幕+議事録の日本語特化ツール
AI GIJIROKUは日本のAIベンチャー・オルツが開発した議事録特化ツール。Zoom会議にリアルタイムで字幕を表示しながら議事録を作成する、という独自の機能が特徴だ。
良かった点:
- リアルタイム字幕機能。会議中にその場で文字起こしを確認できる
- 日本語特化で精度が高い。Nottaと同等レベル
- 業界別の専門辞書を搭載。医療・法律・ITなどの用語に強い
- Zoom連携がスムーズ。ボタンひとつで議事録作成開始
気になった点:
- 無料プランがない。最低でも月額1,500円から
- UI/UXがやや古い印象。慣れるまで少し時間がかかる
- 要約機能はNottaほど精度が高くない
こんな人におすすめ:Zoom会議が多く、リアルタイムで字幕を確認したい人。医療・法律・IT系で専門用語の精度を重視する人にも向いている。
4. tl;dv|オンライン会議の録画+AI要約が無料
tl;dvはZoom・Google Meet・Teamsの会議を録画し、AIで要約してくれるツール。無料プランでも録画回数が無制限という太っ腹な設計だ。
良かった点:
- 無料プランで録画が無制限。全会議を記録として残せる
- 会議の要約・ハイライト抽出が優秀。「この部分だけ見たい」に対応
- Slack・Notion・Salesforceなど連携先が豊富
- タイムスタンプ付きメモで、会議の特定の瞬間にジャンプできる
気になった点:
- 日本語の文字起こし精度はNotta・AI GIJIROKUに劣る
- ドル建て課金。円安だとコストが膨らむ
- 録画データの容量が大きく、ストレージを圧迫する
こんな人におすすめ:オンライン会議の録画も残したい人。特にSalesforceなどのCRMと連携して商談記録を管理したい営業チーム向け。AI営業日報の自動作成と組み合わせると、商談後の事務作業がほぼゼロになる。
5. Otter.ai|英語の議事録ならこれ一択
Otter.aiは英語の文字起こし・議事録ツールとして世界トップクラスの知名度を誇る。英語の会議なら最も精度が高い。
良かった点:
- 英語の認識精度は全ツール中No.1。ネイティブの早口も正確に拾う
- 無料プランが月300分と太っ腹
- Zoom・Teams・Google Meetとの連携がスムーズ
気になった点:
- 日本語の精度は低い。日本語メインの会議には向かない
- UIが英語のみ。英語が苦手だと使いづらい
- AI要約も英語出力がメイン
こんな人におすすめ:外資系企業や英語の会議が多い人。日本語の会議にはNottaを、英語の会議にはOtter.aiを、と使い分けるのがベストだ。
6. Fireflies.ai|多言語+CRM連携で海外チーム向け
Fireflies.aiは多言語対応と豊富な外部連携が特徴の議事録ツール。Salesforce・HubSpotなどのCRMとの連携が強力で、グローバル企業に人気がある。
良かった点:
- 60以上の言語に対応。多国籍チームの会議に最適
- 無料プランが月800分と大容量
- CRM・プロジェクト管理ツールとの連携が豊富(Salesforce、HubSpot、Asana、Trelloなど)
- 会議内容をAIに質問できるチャット機能
気になった点:
- 日本語の精度はNottaやAI GIJIROKUに比べるとやや落ちる
- 機能が多すぎて、シンプルに使いたい人には過剰
- ドル建て課金で、円安時はコスト高
こんな人におすすめ:海外メンバーとの会議が多いグローバルチーム。CRMとの連携で商談データを一元管理したい営業組織にも向いている。
7. NotebookLM(Google)|無料で音声アップロード→AI要約
GoogleのNotebookLMは、音声ファイルをアップロードするとAIが文字起こし・要約を自動で行ってくれる無料ツールだ。リアルタイムの文字起こしはできないが、録音済みの会議音声を後から処理するのに向いている。
良かった点:
- 完全無料。Googleアカウントだけで使える
- 要約の質が高い。Geminiベースで日本語も自然
- 複数の音声ファイルをまとめて分析できる
- 議事録だけでなく、PDFや記事も同時にソースとして追加可能
気になった点:
- リアルタイム文字起こし非対応。録音後にアップロードする手間がある
- Zoom・Teams連携なし。会議ツールとの自動連携はできない
- 話者分離の精度が不安定
こんな人におすすめ:録音済みの音声を後から要約したい人。NotebookLMの使い方は別記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてほしい。会議音声だけでなく、セミナーや講義の要約にも使える万能ツールだ。
用途別おすすめAI議事録ツール
「結局どれを選べばいいの?」という人のために、用途別のおすすめを表にまとめた。
| 用途・シーン | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| 日本語の社内会議(精度重視) | Notta | 日本語精度No.1。話者分離も正確 |
| 無料で始めたい(対面会議) | CLOVA Note | 完全無料。スマホ録音で手軽 |
| 無料で始めたい(録音済み音声) | NotebookLM | 完全無料。要約の質が高い |
| Zoom会議でリアルタイム字幕 | AI GIJIROKU | リアルタイム字幕+議事録を同時生成 |
| 会議の録画も残したい | tl;dv | 無料で録画無制限。ハイライト機能も便利 |
| 英語の会議 | Otter.ai | 英語の認識精度がダントツ |
| グローバルチーム(多言語) | Fireflies.ai | 60言語対応+CRM連携が強力 |
| 営業商談の記録 | Notta or tl;dv | CRM連携+アクションアイテム抽出 |
議事録の作成はChatGPTでのExcel自動化やAI企画書作成と並んで、AIによる効率化の恩恵が最も大きい業務の一つだ。まだ手動で議事録を書いているなら、まずは無料ツールから試してみてほしい。
AI議事録ツールの選び方|3つのチェックポイント
AI議事録自動作成ツールを選ぶときに確認すべきポイントは3つだ。
1. 日本語の認識精度
最も重要なのが日本語の認識精度だ。海外製ツールは英語には強いが、日本語の精度にバラつきがある。特に以下の点で差が出る。
- 固有名詞:会社名・人名・製品名を正しく認識するか
- 専門用語:業界特有の言葉を拾えるか
- 同音異義語:文脈に応じて正しい漢字を当てるか
日本語精度を重視するなら、Notta・AI GIJIROKU・CLOVA Noteの3つが候補になる。ChatGPTとClaudeの比較記事でも触れたが、AIの日本語処理能力はモデルによって大きく異なる。議事録ツールも同じで、日本語に最適化されたツールを選ぶのが鉄則だ。
2. 会議ツールとの連携
Zoom・Microsoft Teams・Google Meetなど、普段使っている会議ツールとの連携は必須条件だ。連携があれば会議に自動参加して録音・文字起こしまでやってくれる。連携がないと、わざわざ別途録音する手間が発生する。
オンライン会議がメインならNotta・AI GIJIROKU・tl;dv、対面会議がメインならCLOVA Note・NotebookLMがおすすめだ。
3. 料金と無料プランの範囲
無料プランの有無と、無料で使える範囲を確認しよう。コストパフォーマンスに優れたAI議事録自動作成ツールを選ぶなら、以下の基準で判断するのがいい。
- 週1〜2回の会議:Nottaの無料プラン(月120分)で十分
- 毎日会議がある:Nottaの有料プラン(月1,317円〜)がコスパ最強
- コストゼロで使いたい:CLOVA NoteかNotebookLMの完全無料プラン
なお、無料で使えるAI要約ツールもまとめているので、議事録の要約だけが目的なら、そちらも検討してみてほしい。
よくある質問
Q. 無料でAI議事録ツールは使える?
使える。CLOVA NoteとNotebookLMは完全無料で、時間制限もない。Nottaも月120分まで無料、Fireflies.aiは月800分まで無料だ。まずは無料プランで試して、必要に応じて有料プランにアップグレードするのが賢い。個人的には、CLOVA Noteで対面会議、NotebookLMで録音済み音声の要約、というのが無料の最強コンビだと思っている。
Q. Zoom/Teams/Google Meetどれでも使える?
ツールによって対応状況が異なる。Notta・Otter.ai・Fireflies.ai・tl;dvは3つすべてに対応している。AI GIJIROKUはZoomとの連携が特に強い。CLOVA NoteとNotebookLMはオンライン会議ツールとの直接連携がないため、別途録音したファイルをアップロードする形になる。自分がメインで使っている会議ツールとの連携を事前に確認しよう。
Q. セキュリティ・機密情報は大丈夫?
主要なツールはいずれもデータの暗号化やセキュリティ対策を実施している。ただし、クラウドサービスである以上、完全なセキュリティを保証するものではない。機密性の高い会議で使う場合は、以下を確認すべきだ。
- データの保存先(国内か海外か)
- データの暗号化方式
- SOC 2、ISO 27001などのセキュリティ認証の取得状況
- 録音データの自動削除設定の有無
NottaとAI GIJIROKUは日本企業が運営しており、日本の法律に準拠したデータ管理を行っている。セキュリティを重視するなら、この2つが安心だ。
Q. 日本語の精度はどれくらい?
日本語特化ツール(Notta・AI GIJIROKU)は精度90〜95%程度。つまり、ほぼそのまま使えるレベルだ。海外製ツール(Otter.ai・Fireflies.ai・tl;dv)は日本語精度が70〜85%程度で、固有名詞や専門用語での誤認識が目立つ。NotebookLMとCLOVA Noteは85〜90%程度で、無料ツールとしては十分な精度だ。ただし、精度は音声の品質(マイクの質、周囲の騒音、話者の滑舌など)にも大きく左右される。AI文字起こしツールの精度比較も参考にしてほしい。
まとめ|AI議事録ツールで会議の生産性を上げよう
2026年現在、AI議事録自動作成ツールは実用レベルに十分到達している。筆者の検証結果をまとめると以下の通りだ。
- 日本語精度で選ぶなら → Notta(月120分まで無料)
- 完全無料で始めるなら → CLOVA Note(対面会議)/ NotebookLM(録音済み音声)
- リアルタイム字幕が欲しいなら → AI GIJIROKU
- 会議録画も残したいなら → tl;dv
- 英語会議なら → Otter.ai
- グローバルチームなら → Fireflies.ai
議事録作成に費やしていた時間を、もっと価値のある仕事に使おう。AI文章作成ツールやChatGPTビジネスメールテンプレートと組み合わせれば、ドキュメント作成にかかる時間を大幅に削減できる。
まずは無料ツールで1回の会議を試してみてほしい。手動の議事録には二度と戻れなくなるはずだ。

